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屋上緑化の効果について

屋上緑化は、「ヒートアイランド現象」の対象として有効であると、言われています
では、なぜ有効なのか?
それは、
「ヒートアイランド現象」の起こるメカニズムを考えれば明らかです。
「ヒートアイランド現象」は、人間の営みから起こります

その原因として、

@自動車の増加や、工業の発達による二酸化炭素の排出増によるカバーリング
  効果により、気温が上がりやすく、下がりにくい

A冷房が一般化し、その排熱による外気温の上昇
B緑地が減少し、コンクリート、アスファルトなどの人工地盤が増加(建物を含む)
  することにより、昼間に蓄積された熱が逃げにくく、気温が下がらない


などが上げられます
だとすれば、増加した人口地盤をグリーンでカバーし、熱の蓄積を防止すると共に
空調の効率を向上させ排熱の低減を図れば、外気温を低下させる効果があると考
えられます


私たちは、それを実証するために、屋上緑化の効果の確認を行ないました
下のグラフは、私共が施工した屋上緑化現場における、ある一日の温度変化を
記録したものです

このグラフにおける"気温”とは、屋上スラブ上30cmの温度です
このデーターによれば、14:00の時点で、
気温58℃、スラブ(コンクリート)面
54℃に対し、セダムトレイの下面では38℃と20℃の温度差があります

つまり、20℃分の”焼け込み”を防止しているのです
この表面温度の差から、直下フロアの室温において、2〜5℃程度の低下効果が
あると想定されます。ただし、この効果は、躯体の構造、形状などによって異なりま
すし、一概には言えませんが
屋上緑化には、確実に建物の蓄熱防止効果があると考えられます